キモノ
キモノの試着をした。
新しい扉を開いてしまったと、歓喜と怯えが走った。
狸が洛中を駆け回る話を読み終えた。
家族は、支え合うものだと気づいた。
彼とは解り合えなかった。
それでも好きなんだから、まったくどうしようもないものだ。
半年ぶりにあの子に会った。
なにも変わらないけれど、やっぱり大切だと気づいた。
なにもしていないようで激動の1ヶ月だった。
手紙を書いている。
わたしは、己の情けなさに向き合わなくてはならない。恥ずべき言動や行動を、省みなくてはならない。
足場は以前安定せず、グラグラと揺れている。
もう帰ってはならない気もするが、私が一番向き合わなくてはならないのはあの家なのだ。
ペルシア絨毯を眺めながら、はと気づいた瞬間であった。
わたしは、あの家に帰りたいのだ。
違う前の、幸せな家に。
あの人たちもきっと、そうなのだ。
でも私は変わってしまった。
横柄な態度は反省し治していくとしても、治すための方法や信じるものは理解されないだろう。
それでいい。
解ってくれと求めてはならない。
それは、1番の遠回りだから。
わたしのそばには沢山の理解者がいる。
十分である。感謝しかない。
解らなくていい、否定しないでほしいと__
つたわるのだろうか。