いいわけ
聞いてない、こんなに、こんなに辛く苦しいものなんて。生きるってこんなに苦しまなきゃいけないなんて。
と、誰でもない誰かに責める声を飛ばす。
薬はまだ残っている。
病院も、支払いも、勉強も、なにもかもを後回しにしている。
まるで、時間を巻き戻したかのような堕落。
"もう一人の私"は姿を潜め続けている。
否、わたしが見ぬふりをしようと、蓋をしようと必死なだけだ。
忘れた頃にふかりとやってきて、わたしを恐怖に突き落とす。
昨日まで、先週まで、先月まで、わたしはどうやって生きてきたのかわからなくて、今を蔑ろにし続ける毎日である。
前を見なくてはならない。
今のわだかまりを全て清算し、向き合い、努力しなくてはならない。
そうなりたい。
もう一人の私とは別に、怠慢な私がわたしを乗っ取っている。
怠慢である。前を見たくない。
今から逃げたい。
あと3ヶ月をきった。
なにができるか?なにに時間を費やすか?
もう残り僅かだ。
腹をくくって、前を見て。
恐怖に打ち勝ち、向き合い、努力するのだ。
それが未来の、明日のわたしのための唯一の貢献である。