ぼっち論
ひとりぼっちを痛感することが増えた。
ふとした瞬間に、「ああ、自分はひとりなんだ」と感じる。
友達がいないだとか、家族がいないとか、そういう物理的なつながりの話ではない。
精神的な話だ。
自分の身に何か起きた時、一番心配して一番意味のある対処をしてくれる人は、自分なのだ。
大丈夫?なんて言葉は挨拶でしかないし、その言葉で救われる程度ならたいした問題ではないというわけだ。
だれだって、欲しい存在がある。
ちいさなことでも、おおきなことでも、なんでも頷いて話を聞いてくれて、自分を認め、受け入れてくれる。自分の身に何かあった時誰よりも早く現実的に助けてくれる存在。
まるで、母親のような存在。
人間は恋人や結婚のパートナーを決める時、心の奥底、本能でそういう人を求める。
自分が人生で一番愛を注がれた存在を求める。
よくよくかんがえてみれば、末恐ろしく気持ち悪い話だ。
結局は、親から離れることは不可能なのだ。
依存、執着とまでいかなくても、知らないうちに影を探す。
現に求めている自分がいることにも恐怖を感じる。
涙が止まらないのだ。